BL漫画「サイレントノイズ」感想

新着

作者:いちかわ壱

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あらすじ

全部視てるし、全部聴いてる――俺は尊の犬なので優秀な能力者家系である百目木家の末子だが、唯一の非能力者である尊。そんな尊には、優秀な五感覚醒能力者である暁臣が長年護衛として仕えている。暁臣は過保護・粘着質で四六時中片時も尊のそばを離れない溺愛っぷりで、尊が能力者クラスのある高校に進学しても変わらずだった。イケメンで目立つ暁臣にクラス中が騒ぎになる中、ミュートなのに能力者クラスに在籍する尊を不満に思う生徒もいるようで…?執着溺愛従者×愛され末っ子主人 主従学園ガイドバース始動!電子限定描き下ろしマンガ1Pも収録。

電子書籍サイトebook Japanより引用

ジャンル #主従関係 #ガイドバース #男前攻め #年上×年下 #学園もの

ガイドバースとは?

 ガイドバース…海外ドラマ発祥の特殊設定であり、「センサー」「ガイド」と呼ばれる少数の超能力者が存在する世界。

「センサー」…聴覚、視覚、臭覚、触覚、味覚の五感のすべて、もしくは一部が非常に発達している能力者の総称。その希少価値の高さから社会的に優遇されているが、特殊能力が強すぎるあまり自分自身では力を制御できないことが多く、ガイドのケアを必要とする。

「ガイド」…特殊なエンパス(共感能力)とテレパス(読心能力)を持ち、精神的・肉体的な触れ合いによってセンサーの能力制御やメンタルケアができる存在。能力の発揮には強い精神力が必要とされる。センサー同様、通常思春期に能力が覚醒するが、幼少期に能力適性が判明する場合もある。

ガイドバースの人口割合…人口の8割をミュートという。センサー、ガイドの能力を持たない一般人のこと。人口割合はミュート〉ガイド〉センサーの順。

スピリットアニマルセンサー・ガイドの精神や魂が動物の形となって表れたもので、一般人には見えないが、能力者同士では見える。自分の精神状態がスピリットアニマルに反映されるため、自分が精神的に疲弊しているとスピリットアニマルも衰弱してしまう。基本的に能力者本人以外から触れられるのを拒むが、信頼している者には触れさせることもある。

→今回登場する攻めの暁臣くんのスピリットアニマルは狼で、名前は宵といいます。どうやらスピリットアニマルに名前を付けて呼んでいて、相棒的な存在のようです。

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ボンドの関係センサーとガイドは「ボンド」という精神的パートナー契約を結ぶことが可能。センサーとガイドの相性と信頼度によってボンドの強さも変化する。【パーフェクトマッチ】という愛称100%の運命の相手も存在するが極端に少ない。

ゾーンセンサーが能力を酷使すぎるあまり、制御ができなくなっている状態のこと。自身で回復するのが難しく、ガイドによるケアが必要となる。特に、生命に危機が及ぶ状態を【ゾーンアウト】と呼び、ガイドによるケアを受けなければ精神錯乱や昏睡状態になることも。

ケアゾーン状態のセンサーに対してガイドが行う精神的・身体的治療行為。精神的・肉体的な触れ合いによってなされる。暴走したセンサーの能力を鎮静することが可能だが、ガイドの強靭な精神力を要する。

ガイディングセンサーの優れた感覚をガイドの力で制御する能力。ガイドとセンサーのお互いの信頼度が高いほど、ガイディングの効果は向上するが、うまくいかない場合はガイドへの精神的負担が掛かる。

シールドセンサーが能力の暴走を防ぐために作る精神的なバリア。魂と精神を守る盾のような役割で、シールドが崩壊するとゾーンアウトを起こしてしまうことが多い。ガイドはシールド内へ精神を侵入させ暴走しているセンサーの五感を鎮静させる。

ボディーガードの主従愛

UnsplashTowfiqu barbhuiyaが撮影した写真

さてこの作品の設定を理解したところで、次は主人公たちについて解説していきたいと思います。

受けは百目木尊どうめきたけるくん。優秀な能力者家系の百目木家末子だが、唯一の非能力者。非能力者のため、百目木家に恨みを持つ者から拉致されるなど狙われることが多い。そのため小さい頃から暁臣あきおみくんが専属護衛としてついている。高校1年生。

攻めは犬童暁臣いんどうあきおみくん。五感全ての能力が覚醒している特別な能力者。尊くんの専属ボディーガードで、尊くんのことを溺愛している。パートナーであるガイドはいない。プライべートでも尊くんにべったりで、休日も一緒に過ごす。大学生。

まず読んでいて思ったことがこの2人、なんで付き合っていないの⁉でした(笑)なぜなら休日まったりソファーでくつろぎながら2人で過ごしているのですが、尊くんが暁臣くんを膝枕しているんですよ?そして当たり前のように同じベッドで眠りにつくのですよ?尊くんを暁臣くんが抱っこするんですよ?ただの幼馴染でボディーガードでそこまでしますか?

お互いを想いあう描写が微笑ましいと思うと同時に早く、くっ付いてしまえと思ってしまいました!

並々ならぬ攻めの執着愛

無表情で感情が読み取りにくい暁臣くんなのですが、尊くんを溺愛しており、執着も強いのです。

印象的なエピソードは、尊くんはミュートなので、暁臣くんのスピリットアニマルであるよい(狼)が見えないのですが、尊くんは「俺にも宵が見えたらいいのに。そしたらいっぱい撫でて、いっぱい抱きしめられる」と何かしてあげたい思いから口にするのですが、暁臣くんはそれに対して「宵は俺の半身なんだから、撫でるのも抱きしめるのも全部俺にすればいい」尊くんを独占したいと伝えるのです!

他にもゾーンアウトを起こした生徒を介抱した尊くんが、「あんな風に辛くなることない?」と暁臣くんを心配して聞くシーンがあるのですが、それに暁臣くんは「俺はいつも尊だけに集中してる。こうして尊の目を見て、尊の声と息遣いを聞いて、肌に触れて体温を感じる。……な?他に気を回す余裕ないだろう。」と抱きしめて、体に手を這わせながら伝えるのです!伝え方が一々いやらしいことは置いておいて、あなたしか見えていないと口説かれているようにしか思えませんよね?

そして今回のクライマックスシーンでは、暁臣くんが仕事の依頼で京都へ出張へ行くことになり、1週間ほど2人は離ればなれになるのですが、実は自分のスピリットアニマルの宵を尊くんにずっとそばに置いて守っていて、そのため能力を使いすぎた暁臣くんは、能力が暴走するゾーンアウトを起こし倒れてしまいます。この行動には尊くんに「離れないって約束したから。」という理由があって、自分の身を犠牲にしてでも約束を果たす姿に胸を打たれましたし、並々ならぬ執着心を感じるシーンでした。

ゾーンアウトを起こしてしまった暁臣くんを助けるのは、もちろん尊くんなのですがミュートである尊くんがなぜ暁臣くんを助けることができたのか…?謎が残るとともに、この出来事をきっかけに2人の関係はどう変化していくのか?次巻に期待が高まりますね‼

まとめ

 今回ご紹介してきました「サイレントノイズ」ですが、実は尊くんもかなり男前な性格なんです。護衛がついていて、守られる立場でありながら虐めてくる同級生を投げ飛ばすというシーンがあったり、自分の悪口を言われるのは何とも思わないのに、暁臣くんの悪口を言われた際は謝るように言い返したりと、芯をしっかり持っていて男前な子なのです。

そんな尊くんは1巻の中で暁臣くんが好きなことを自覚しますが、ミュートである自分のせいで優秀なセンサーである暁臣くんを縛り付けてしまっていると思い込んでいるので、この想いを伝えることで余計に縛り付けてしまうと考えた尊くんは、想いを閉じ込めてしまうのです…

2巻ではどうかこの2人の想いが通じて幸せになることを願っています‼

つたない感想ではありますが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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